インテリアプランナー資格試験で平成28年度から何が変わるの?
近年女性に人気が高まっている資格「インテリアプランナー」は、主に商業施設や公共施設などの建築物における、インテリアのデザインを行う専門家のことです。よく似た資格に「インテリアコーディネーター」がありますが、この資格をより専門的にしたものがインテリアプランナーです。
2級建築士と同等の知識と技術が求められるため、資格取得は決して容易ではありません。事実、平成26年度の試験の合格率は22.2%と低く、難しい資格であることが分かります。また、建築業界などで実務経験を積んでいる人の方が合格しやすい傾向にあります。試験の内容は、学科試験と設計製図試験の2つに分かれています。学科試験については、出題数は30問で4つの選択肢から正しいものを1つ選ぶ形式が採用されています。出題分野は、主にインテリアに関するもので、インテリア計画、インテリア装備、インテリア施工、インテリア法規、そして建築に関する分野から出題されます。設計製図試験は、自分のオリジナルのデザインで設計する必要があり、難易度が高いのが特徴です。限られた試験時間の中で設計図を完成させなければならないため、試験前に十分な対策が必要です。
そんなインテリアプランナーの資格ですが、平成28年度から資格制度に変更が行われることになりました。資格制度の主な変更点は、従来設けられていた学科試験の年齢制限の撤廃、学科試験の合格者は登録することによって「准インテリアプランナー」の称号が付与される、前述の称号を持っている人及び建築士は学科試験が免除される、受験手数料の引き下げ、以上4点です。
年齢制限に関しては、従来は学科試験、設計製図試験ともに20歳以上の人でなければ試験を受けられませんでしたが、平成28年度以降は20歳に満たない人でも受けることが出来ます。また、受験手数料も従来に比べて大幅に減額され、今後の社会を担っていく若い人も試験が受けやすくなります。